「クレジットカードでお願いします」「お支払い回数はどうされますか?」「一回払いでお願いします」
クレジットカードを使って支払いをするとき、一回払い以外を使うのは最終手段です。
この記事では「なぜクレジットカードの一回払いを使うべきか」を解説していきます。
クレジットカードの一回払いは「無料でできる借金」
クレジットカードを利用する=借金をすること
これを意識できてる人はまだ少ないように感じます。
クレジットカードで支払うということは、カード会社からお金を借りるということです。
一か月後の返済を約束して、クレカ会社に立て替えてもらうのです。
そしてクレジットカードの最も素晴らしいところは、この借金を「無料でできる」ということなのです。
無料の借金と有料の借金
無料の借金という言葉は一見矛盾しているように感じます。
しかし、通常借金は無料ではできません。
人からお金を借りるとき、私たちは利子をつけて返すことになります。
この利子というシステムは本当に恐ろしいシステムなのです。
借りた金額が少額でも、利子が重なり続けることで大きな金額になってしまいます。
数字で見る利子の恐ろしさ
以下の条件でシミュレーションをしてみましょう。
- 10万円の商品をを年利15%で購入する
- 毎月の返済額は5,000円とする
この条件だと借金の完済には24ヶ月がかります。
そして、10万円を完済するために支払う総利子額は以下の通りです。
- 総返済額:5,000円 × 24ヶ月 = 120,000円
- 元金:100,000円
- 総利子額:120,000円 – 100,000円 = 20,000円
10万円を借りて、12万円を返さなければいけなくなりました。
このような支払い方法を「リボ払い」といいます。
クレジットカードの一回払いを選んでいたら
もしクレジットカードで一回払いを選択していた、当然利子が発生しません。
10万円をそのまま返済すれば完結します。
リボ払いの場合と比べて2万円もの差が生まれています。
これが利子の恐ろしさと、無料で借金ができることの強みなのです。
中世のころから利子は忌み嫌われていた
利子の恐怖は人間にとって普遍的なものです。
昔から利子の恐ろしさは様々な形で表されてきました。
宗教で禁じられていた利子
中世ヨーロッパでは、利子を取ることが宗教的、倫理的に禁じられていました。
利子を取る行為は「高利貸し」と呼ばれ、貪欲や搾取とみなされていたのです。
12世紀には教会が正式に利子を取ることを禁止しました。
これに違反すると信者は破門されることすらあったそうです。1
「ヴェニスの商人」に見る利子の恐ろしさ
シェイクスピアの有名な戯曲である「ヴェニスの商人」にも利子の話が出てきます。
この物語では、商人アントーニオが友人のために高利貸しのシャイロックから借金をします。
この時、無利子でお金を貸す代わりに、返せなかったときに差し出すものが「胸の肉1ポンド(約450g)」とされました。
胸の肉を削るのですから、ほとんど命を担保に取られているようなものです。
「利子が人間の命を奪いかねない程に危険なもの」
これはシェイクスピアの時代においても利子は危険、という認識があったことを示しています。
無利子で借りられる「クレジットカードの一回払い」
通常お金を払うためには、利子を払わなければいけません。
そして利子は扱いを間違えると非常に危険なものです。
しかし、クレジットカードの一回払いを使えば、このリスクを負わずにお金を借りられるのです。
なぜクレジットカードの一回払いは利子を払わなくてよいのか
それはクレジットカード会社が別のところでお金を稼いでいるからです。
カードが使われたお店からの手数料(加盟店手数料)
そして、あなた以外でリボ払いを使っている人たちからです。
これによって一回払いをする限りは、「利子無し」というありえない好条件でお金が借りられるのです。
クレジットカードは一回払いで、賢く使おう
ここまでなぜクレジットカードはできる限り「一回払」で使うべきかを説明してきまし
本来あり得ない「無料でできる借金」という強みが一回払いにはあります。
一方でその逆には利子が持つ恐ろしさがあるのです。
是非クレジットカードはできる限り「一回払い」で賢く活用しましょう。
利子つきのキャッシングをしてもいい場合とは…
ちなみに、利子付きの借金である「キャッシング」についての記事もありますので、是非ご覧ください。
利子付きの借金をしても良いタイミングをこちらで解説しています。