クレジットカード番号に込められた意味、知ってますか?

すべてのクレジットカードには固有の番号が存在します。

この番号は、主に各クレジットカードの識別に使用されます。

最近はセキュリティ意識の高まりを受けて、裏面に番号を記載するナンバーレスも流行り始めました。

実はこのクレジットカード番号は完全にランダムに割り当てられるわけではありません。

組み合わせに一定の意味があります。

この記事ではクレジットカード番号の持つ意味を記載していきます。

クレジットカードの最初の一桁目

クレジットカードの一桁目の意味は…

16桁のクレジットカード番号の最初の1桁目はMII(主要産業識別子)と呼ばれています。

これはあなたのカードを発行した会社の「業態」を表しています。

業態識別番号

業態

代表的な発行会社

1

航空会社

日本ではあまり使われず

2

航空会社

日本ではあまり使われず

3

T&E関連(旅行/娯楽)

American Express

JCB

Diners Club

4

銀行系(VISA)

三井住友カード(Visa)

楽天カード(Visa)

イオン銀行(Visa)

5

銀行系(MasterCard)

三菱UFJニコス(MasterCard)

クレディセゾン(MasterCard)

オリコカード(MasterCard)

6

信販系

日本ではあまり使われず

7

石油系

ETCへの割り当てが多い

8

電気通信系

日本では一般的に使われず


4と5についてはどちらも銀行系とされています。

これはVISAかMasterCartdかの違いと考えて概ね間違いありません。

ちなみにこのMII(主要産業識別子)は「ISO/IEC 7812」という国際規格によって定められています。

日本以外もこのルールにのっとています。

どこの国でもカードの1桁目を見れば、そのカードの発行会社の業態がわかります。

「あ、4ということは君のカードはVISAの銀行系だね!」

「君は5か!じゃあMasterCardの銀行系だね!」

この会話がどこまで国際交流に役立つかはわかりませんが…

2桁目から6桁目まで: 発行者識別番号(IIN/BIN)

クレジットカードの二桁目から6桁までの意味、それは特定の企業(BIN)

2桁目から6桁目までの5つの数字は、カードを発行した特定の企業を意味しています。

代表的なクレジットカードINN 

発行者識別番号

カードブランド

4297-69 

楽天カード VISA

5210-12

楽天カード MasterCard

4980-05

三井住友カードNL VISA

4986-49

4986-55

三菱UFJカード VISA

3540-41

3540-42

3540-43

3540-44

3540-46

JCBカードW

3581-16

3587-61

3587-96

ファミマTカード

4897-83

4897-84

4679-61

エポスカード

これらのBINを用いて、どの企業がカードを発行したのか簡単に判別できる仕組みになっています。

確かに我々からするとトリビア以上のものではありません。

クレカの会社で実務にかかわってる人にとっては非常に重要な数字なんです。

7桁目以降:アカウント番号

クレジットカードの7桁目以降の意味、それは個人を特定するためのアカウント番号

7桁目から最後の1桁の一つ前までは「アカウント番号(会員番号)」といわれ、個人を特定するための役割を持っています。

ここの数字の並びは、カードごとに全く固有のものになっています。

住所で例えれば最初の6桁目までは「東京都~マンション名」までを表していました。

つまり同じものを持っている人がたくさんいます。

しかし7桁目以降はあなたのカードに割り振られたものなので、この世に一つしかないものなのです。

これによって、

「ああ、この番号はVISAの楽天カードを持っている○○さんね」

と個人を特定することができるのです。

最後の一桁:チェックディジット(チェックサム)

最後の一桁はチェックサム

最後の一桁はチェックディジットと呼ばれ、主にあなたがクレジットカードを入力するときの誤入力を防止する役割を持っています。

この最後の一桁の文字は、その前の全ての桁によって決められます。

例えば、番号が「1234 5678 9012 3456のクレジットカードがあるとします。

この場合、最後の桁である6は、その前の15桁に基づいて決定されています。

つまり最初の15桁が「1234 5678 9012 345」の場合、最後の桁は必ず「6」になるのです。

(例として出しているだけで、現実の世界で実際にこうなるというわけではありません)

もしあなたが間違って最後の桁を「7」と入れてしまっても大丈夫。

「1234 5678 9012 345」の後の最後の桁は6になるはずなので、「7」が誤入力であることがわかるのです。

書いていて少し頭が痛くなってきました。

世の中にはこういうことを考え付くものすごく頭のいい人達がいるんですね。

ちなみにこの数字決定の仕組みを「ルーンアルゴリズム(algorithm)」といいます。

クレジットカードの番号にはそれぞれ意味があった

ランダムに見えるクレジットカードの番号ですが、実は数字それぞれが意味を持っています。

最初の1桁→業態の識別

2~6桁→発行会社の識別

7~最後の一つ手前→個人の識別

最後の1桁→誤入力防止の役割

あなたのクレジットカードの番号がどうなっているか、是非見てみてください。

今までとは少し見え方が違ってくるかもしれません。

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