大学生活は人生の中でも随一に自由な期間の一つです。
一方で社会人に比べると、その有り余る時間に反比例して経済的には不自由な期間になりがちです。
仕送りやアルバイト代などの限られた収入でその自由時間を完全に謳歌するのは難しく、リボ払いや分割払いを使って金銭的な余裕を作ろうと考えている方も中にはいるでしょう。
ただ、これらの使い方には本当に気を付ける必要があります。
リボ払いや分割払いを検討している人はもちろん、検討していない人でもこの違いをしっかりと理解しておく必要があります。
大学生は特にその必要性がより強いと私は思います。
なぜなら大学生はすでに18歳になっている人がほとんどであり、現在の民法上では成人として扱われます。
これは自身で結んだ契約に対して自身で責任を取らなければいけないということを意味します。
ちなみに未成年であれば親権者の同意がない契約は、原則取り消すことができます。
こちらの成人に関しての記事もよければご覧ください
大学生の最初のころというのは「成人として責任をおえてしまう」一方で「金融リテラシーが低い」アンバランスな時期なのです。
自分の身は自分で守る必要があります。この記事でまずはリボ払いと分割払いの違いから学んでいきましょう。
リボ払いとは?
ダメ絶対、リボルビング払い
リボ払い(リボルビング払い)とは、クレジットカード利用金額にかかわらず、毎月一定額(元金+手数料)を返済していく方法です。
いきなりですが、リボ払いはしてはいけません。もしすでにしている方がいれば、親に頭を下げてでもお金を借りて一括で返済してください。
リボ払いは借りている金額に対してアンバランスに少ない返済金額で「済んでしまう」ため、元金がなかなか減りません。
その減らない元金に対して通常よりも高い金利(15%以上!)がかかり続けてくるため、借りてる残金が全然減らず、合計するととんでもない金利を払うことになります。
こちらでリボ払いのシミュレーションができますので、一度数字を入れてみてください。いかに返済するのが大変かわかると思います。
https://www.rakuten-card.co.jp/adjustment/revo/simulation/20180910
リボ払いはカード会社の収入源
リボ払いがいかに私たちにとって不利な仕組みかは、いかにクレジットカード会社が熱心にリボ払いをすすめてくるかから察することができます。
メールや電話、DM。場合によってはクレカの申し込み時点で支払い方法がリボ払いになっているような場合もあります。
カード会社はあらゆる手段で何とかリボ払いにしてもらおうと勧誘してきます。
それだけカード会社にとってリボ払いは強烈に儲かるのです。そしてそれはつまり、カード利用者が強烈に損をするということでもあります。
どうしてもリボ払いが必要な場合
できる限りリボ払い以外のお金の作り方を検討したうえで、どうしても必要な場合は「すぐに元金が返せるあてがある分だけ」を借りて、できる限り早期に元金を含めて返却しましょう。
借りている期間が長ければ長いほど、高い金利が元金にかかり続けるのがリボ払いです。
もし万が一リボ払いしかとる手段がなくても、利用は限定的にして、できる限り早く全額を返すようにしましょう。
リボ払いは下手をすると人生を終わらせてしまう可能性もあるくらい、非常に危険な仕組みのお金の借り方です。
分割払いとは?
分割払いは、購入金額をあらかじめ設定された回数に分けて支払う方法です。
30,000円の3回払いであれば、1万円ずつ3か月で返却をするような形になります。
上記の例であれば3か月間お金を借りていることになるため、その期間金利はかかってきますが、リボ払いほど高額にはなりません。
また支払いを完了する回数や金額が定まっているため、計画的な支払いができる点もメリットです。
分割払いはリボ払いに比べると活用する術がまだある仕組みなので、どうしてもというのであれば短い期間に限定して利用するようにしましょう。
できる限り一括払いを使おう
これは学生に限らないのですが、クレジットカードの支払い方法は、できる限り一括払いを使いましょう。
クレジットカードの本質は一時的な借金です。
何か月もかけないと返せないのならば、恐らくあなたの身の丈以上の買い物をしています。
特に学生時代はそんなにお金を借りなければいけないこともないでしょう。
ちなみに不動産の購入などでむしろ借金をしたほうがいいケースもあるのですが、大学生の時分ではあまり意識する必要はありません。
クレジットカードは正しく使えればあなたの大学生活をより実りのあるものにしてくれる魔法のカードです。
ただしその仕組みをよく知らずただなんとなく使っていると、いつの間にか借金が増えて首が回らなくなるなんてことになりかねません。
リボ払いと分割払い、そして一括払いがどういう仕組みになっているかをしっかりと理解して、正しいクレジットカードライフを送りましょう。
そしてしつこいようですが、リボ払いは使ってはいけません。
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