海外旅行保険の適用範囲は?大学生ならクレカ付帯でOK?

大学生になると海外旅行を検討する機会が多々あります。

有り余る時間に新しい友人、そして(多くはないけれども)自由に使えるお金。

どこに行こうかとガイドブックをめくっているときは非常に楽しい時間です。

ただ、海外旅行に行くと大なり小なり必ず直面するのが「トラブル」です。

海外旅行中、予期せぬケガや病気、または手荷物の盗難といったトラブルに巻き込まれることは珍しくありません。

そんなときに頼りになるのが、クレジットカードに付帯された海外旅行保険です。

クレジットカードを持っているだけ、あるいはそのクレジットカードによって旅行代金を支払っている場合など、条件を満たした場合に設定される海外旅行保険となります。

クレジットカードの種類によって保険の内容や適用条件、補償額は異なります。

安心して旅行を楽しむためには、事前にどのカードが自分に合っているのか、しっかりと比較することが重要です。

この記事では海外旅行保険に対しての考え方や、クレジットカードごとの比較をしてみたいと思います。

海外旅行保険の考え方

保険は一発退場を防ぐためのもの

基本的な私の考え方ですが、保険は人生からの一発退場を防ぐためのものです。

例えば海外で誤って人にけがをさせてしまって賠償で3,000万円払わなければいけなくなったらどうでしょう。

3,000万円というのは中々個人で支払うのは困難で、それだけで人生が終わってしまう可能性のある金額です。

こういった大きな金額が発生する可能性があるものに対しては、しっかりと保険をかけて事前に防ぐ必要があります。

一方で、例えば手持ちのiPhoneが盗まれたとしたらどうでしょうか?

iPhoneでしたら高くても20万円くらいでしょう。もちろん大金ですし盗まれたら嫌ですが、1か月か2か月全力でバイトをすればまた貯められる程度の金額です。

こういったものに対しては保険を掛けるよりも、個人でしっかり気を付けておき、起きてしまったら割り切ってしまうことが重要です。

保険では、何を防ぐ必要があるかを意識することが大切です。

海外旅行保険でよく見られる保険の種類

1. 傷害・疾病治療費用

  • 海外でのケガや病気の際にかかる治療費をカバーする保険です。この補償額は高額になりやすく、特に重要です。国によっては医療費が非常に高額です。大けがをしてしまって一刻を争うときにお金を気にして治療が受けられない…なんてことがないように十分な補償額を持つカードを選びましょう。
  • 心配であれば、ここはクレカ付帯以外の普通の保険を検討してもいい、それくらいに重要です。

2. 携行品損害

  • 旅行中に盗難や破損があった場合に、カメラやスマートフォン、衣類などの持ち物をカバーする保険です。ここは保険の考え方からすると、重要度は低い項目です。多くの場合手持ちの荷物は、買いなおしたりすれば自分でリカバリーができるからです。ここは「あったらいいな」くらいで、検討の中心に持ってくる必要はないと思います。

3. 賠償責任保険

  • 海外で他人に対してケガをさせたり、他人の物を壊してしまった場合の賠償金をカバーする保険です。こちらも金額が大きくなる可能性があり非常に重要です。手厚い保証を設定する必要があります。

4. 救援者費用

  • 海外でケガや病気により、救援者(家族など)に渡航してもらったり、捜索・救助が必要になった場合の費用をカバーする保険です。無料のクレジットカードでは100万円~200万円程度が設定されていることが多い項目です。

5. 死亡・後遺障害保険

  • 万が一、死亡や後遺障害が残った場合に補償される金額です。

クレジットカードごとの付帯保険の比較

カード

おすすめ度

ポイント

賠償責任

傷害死亡・後遺障害

傷害治療費用

疾病治療費用

救援者費用

携行品損害

楽天カード

5/5

1,0%

3,000万円

2,000万円

200万円

200万円

200万円

0万円

エポスカード

4.5/5

0.5%

3,000万円

3,000万円

200万円

270万円

100万円

20万円

三井住友NL

4/5

0.5%


2,000万円

2,000万円

50万円

50万円

100万円

15万円

JCB Card W

4/5

1.0%

2,000万円

2,000万円

100万円

100万円

100万円

20万円

リクルートカード

4/5

1.2%

2,000万円

2,000万円

100万円

100万円

100万円

20万円

おすすめのクレジットカード

この中で特にお勧めしたいのは、楽天カードとエポスカードです。

どちらも賠償責任の設定金額が3,000万円とほかの無料カードに比べて手厚く設定されています。

また、楽天カードに関しては携行品の補償をしていないことも個人的には好印象です。

補償をしないほうが好印象なんておかしいと思われるでしょうが、「保険はあくまで一発退場を防ぐもの」です

保険をかけるべきものとそうでないものを明確に分けている考え方に納得感があります。

エポスカードに関しては更に携行品にも補償が付いています。

補償内容という意味では楽天カードを上回る内容になっているといえるでしょう。

クレジットカード機能で上回る楽天カード

保険の補償内容で上回るエポスカードよりも楽天カードのほうが評価が高い理由ですが、

「クレジットカードとしての評価」が楽天カードのほうが高いためです。

海外旅行保険も大切ですが、クレジットカードは普段使いの利便性がより重要です。

海外旅行はすぐに終わります。

しかしクレジットカードは旅行が終わっても使い続けることになるからです。

そういう意味で楽天カードの「ポイント還元率1%」

還元されるのが使い勝手のいい「楽天ポイント」というのは非常に強い。

エポスカードも0.5%のエポスポイントの還元はあります。

ただ、やはり使い勝手という意味だと楽天カードに軍配が上がります。

クレジットカード付帯以外の保険も検討しよう

クレジットカードに付帯する保険でも、それなりの金額の補償はしてくれます。

ただ、各保険会社が販売している「海外旅行保険」の利用も検討してください。

特に高額になる可能性のある傷害疾病利用保険に関して、クレジットカード付帯の保険は少し弱いきらいがあります。

Googleで海外旅行保険を検索

ご自身が旅行に行かれる国の状況や、ご自身の経済状況をしっかりと考えて、どういった保険が必要かを考えていきましょう。

保険は一発退場を防ぐもの。これは絶対に忘れないようにしてください。

ちなみに同じく保険についてまとめた以下の記事もおすすめです。

ショッピング保険で安心!買ったものが壊れても大丈夫?!

カード

おすすめ度

ポイント

賠償責任

傷害死亡・後遺障害

傷害治療費用

疾病治療費用

救援者費用

携行品損害

楽天カード

5/5

1,0%

3,000万円

2,000万円

200万円

200万円

200万円

0万円

エポスカード

4.5/5

0.5%

3,000万円

3,000万円

200万円

270万円

100万円

20万円

三井住友NL

4/5

0.5%


2,000万円

2,000万円

50万円

50万円

100万円

15万円

JCB Card W

4/5

1.0%

2,000万円

2,000万円

100万円

100万円

100万円

20万円

リクルートカード

4/5

1.2%

2,000万円

2,000万円

100万円

100万円

100万円

20万円

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