大学生であればだれでもクレジットカードの審査に通るわけではありません。

この記事では以下について解説していきます。

• クレジットカードの仕組みと制限
• 学生向けのおすすめカード

クレジットカードの基本的な仕組み

クレジットカードは、商品の購入やサービスの支払いを後払いで行う決済手段です。

カードを使えば現金を持ち歩かなくても様々な支払いをすることができます。

カードを利用すると発行元のクレジットカード会社が一時的に立替払いをしてくれます。

利用者があとでその金額をクレジットカードの会社に返済するという仕組みになっています。

（多くの場合は翌月に支払うことになります）

クレジットカードはその場で現金がなくても購入ができ、支払いを後日に設定できる便利な決済手段といえます。

ちなみに支払方法には一括払い／複数回払い／リボ払いなどが存在します。

よほどのことがない限り一括払い（一回払い）をするようにしましょう。

大学生はそもそもクレジットカードが作れるのか

便利なクレジットカードですが、仕組みとしては一時的なクレカ会社からの借金です。

必要以上に恐れる必要はありませんが、クレジットカードを使う上でこれは必ず頭に入れておかねばなりません。

お金のやり取りがある以上、カード会社も全ての人に無条件でカードを作ってくれるわけではありません。

ではまだ社会的な信用力の低い大学生はクレジットカードは作れるのでしょうか？

大学生であれば、年齢制限はクリア

まず年齢に関してですが、18歳以上であれば誰でもクレジットカードを申し込むことができます。

2022年に民法が改正され、未成年の定義が20歳→18歳に引き下げられました。

これで18歳であれば親権者の同意がなく申し込むことができるようになりました。

つまり18歳以上の大学生であれば、だれでもクレジットカードの申し込みは可能です。

信用調査と審査が別である

18歳以上であれば年齢はOKですが、それに加えて申込者への審査が行われます。

クレジットカード会社からすれば、一時的にお金を貸すことになります。

申込者がしっかりと次月以降にお金を返してくれる人なのかを確認する必要があるのです。

各カード会社の審査の詳細は公開されていませんが、信用調査機関による申込者の信用調査があるといわれています。

_{信用調査機関：CCIやJICCなどの会社が存在し、個人の信用情報を蓄積している}

個人信用情報には以下のようなものが含まれています。

1. 個人を特定する情報（属性情報）
2. 契約情報（現在の契約内容など）
3. 返済状況について
4. 金融情報
5. 延滞や金融事故の情報
6. 信用調査がされた履歴
7. 本人の申告情報

大学生だからというだけで落とされることはない

大学生に関していうと、社会人ほど信用情報が蓄積されているわけではありません。

逆に言うと信用に傷がつくようなことをしている場合も少ないので、審査に通る確率は十分にあるといえます。

大学生が一つ気を付けなければいけないのは、携帯電話の支払いです。

今では携帯電話を持っていない人はいないと思います。

もし過去に携帯の支払いが遅れたことがある場合は、

信用情報に傷がついている可能性があります。

ちなみに、自分の信用情報がどうなっているかは有料で確認することができます。

ちなみに渡井自身の信用情報を開示した経緯をこちらで上げています。

CICの信用情報の申請はこちらから

審査に関してはやってみないと分からないところがあります。

しかし、大学生だからというだけで落とされることはないと思われます。

上記のように、大学生はクレジットカードを作ることは可能といえるでしょう。

大学生にお勧めのクレジットカード

その上で大学生向けにお勧めのクレジットカードを３つ提案したいと思います

私の基本的な考えとして、学生向けかどうか関係なく戦闘力の高いカードが良いカードである。というのがあります。

その上で学生向けのキャンペーンがあるのであれば、使っておいて損はないよね…という感じです。

それを踏まえて、以下の点を加味しながらおすすめのカードを紹介できればと思います。

1. クレジットカードとして必要な機能を備えているか
2. 高いポイント還元率を備えているか
3. 大学生の時期に契約するメリットがあるか

1. 楽天カード

2024年時点での日本におけるクレジットカードの覇者がどこかと聞かれたら、多くの人が楽天と答えるでしょう。

発行枚数や取扱金額なども多く、日本で一番使われているクレジットカードです。

多くの人に使われているだけあって、基礎戦闘力は非常に高く、ベース1%の還元に加えて楽天市場での購入に関しては3％まで還元率が上昇します。

また還元時のポイントも楽天ポイントでもらうことができます。楽天ポイントは多くの店舗で利用ができる使い勝手のいいポイントですので、そういう意味でのアドバンテージも非常に大きくなっています。

また楽天カードは「楽天カードアカデミー」という形で学生向けの特典も用意しています。楽天トラベルや楽天ブックスでのポイント特典があるようです。

楽天カードに関しては「これを選んでおけば外れない」という意味で最もお勧めできるカードです。

学生特典にあまり振り回されすぎず、シンプルに良いカードを選ぶ意味ではこれを選んでおくのが良いかと思います。

2. 三井住友カードNL（ナンバーレス）

　

　

三井住友カードは、日本で初めてVISAを導入した会社として有名です。

単純なポイント還元率でいうと100円の利用に対して0.5%と、ほかのカードに比べると少し見劣りをします。

ただしスマホでのタッチ決済と店舗を組み合わせることで、この還元率を100円の利用に対して最大3.5%まで上げることができます。

対象店舗についてはこちらを参照

さらに学生の方であれば、サブスクの利用で還元率が上乗せされて、100円の利用に対して最大4.25％の還元まで持っていくことができます。

学生特典についてはこちらのリンクを参照

ただしこのあたりの還元率は条件が色々と重なってきて複雑なので、シンプルに以下のあたりを押させておくとよいのかなと思います。

• 基本的に0.5%の還元率であること
• タッチ決済を対象店舗で使うと最大3.5%まで還元率を上げられること

上記のことから以下のような方であれば三井住友NLを検討してもよいのかな…と思います。

• タッチ決済を利用して、コンビニやファストフードをたくさん利用する方
• 学生でサブスクをたくさん使う方

3.JCBカードW

JCBは日本で唯一の国際カードブランドです。

中でもこのJCBカードWに関しては明確に若年層をターゲットにしており、18歳～39歳が対象であると明記されています。

またポイントに関してもスターバックスやセブンイレブンを使うと還元率が上がるなど、大学生がよく使いそうな店舗で高いポイント還元が期待できそうです。

一方で懸念点としては、カードの発行会社の都合JCBブランドしか使えないというのがあります。

日本のブランドですからJCBは国内利用に限っては何も心配することはありません。

一方で海外に行くとJCBカードが使えない店舗というのはどうしても出てきてしまいます。

大学生であれば潤沢な時間を利用して海外旅行をすることもあると思いますが、そういう時にJCBカードだけだと店舗によっては支払いに利用できない可能性があります。

もしあなたが国内から出る予定がないのであれば、JCBカードは強力なオプションといえるでしょう。

一方で、海外旅行などに多くいく方は、JCBに加えてVISAやMaster Cardのブランドを持つカードを併用することをおすすめします。